家族問題相談室
精神心理学を学び生き延びる
私は、乳幼児期・幼児期・少年期・青年期を通じて、
両親の別居・離婚に心を振り回され、
その事柄は、私自身の人生に多大な影響をもたらしました。
社会人として、家庭人としてもその影響が続きました。
それは、人間関係の構築が非常に難しい人となって仕舞った事でした。
ある方から、私自身の問題は、「家族問題に原因がある」と言われ、
家族機能研究所精神科医齋藤學医師を紹介して頂き、
治療を受けながら、自らの実体験を基に約20年間精神心理学を学んで来ました。
斎藤學精神科医が講師となって2014年度開校された、リカバリングアドバイザー養成講座で精神心理学を学びながら自己の心の状態を理解して回復に向けてどの様に改善してゆけば良いかを学びました。
精神心理学を学びながら、私自身が、「機能不全家族」からなる「AC:アダルトチルドレン」であり、「毒親からの影響」が多大にあると考えました。
そして、2022年「大人の愛着障害」と言う言葉を知り、私の幼児期(一歳半から4歳半まで)を育てた乳母の話から、私は、「大人の愛着障害」である事を確信しました。
また、私自身の家系図(ジェノグラム)を曾祖母の時代から作成し、負の連鎖が現在まで続いている事に気が付きました。
近年、「愛着障害」が注目されていますが、精神疾患の分類と診断の手引(DSM-5-TR)では、「大人に付ける愛着障害」は、医学的に認められていません。
しかしながら、昨今、半世紀前の英国精神科医ジョン・ボウルビィ医師の「愛着理論」が注目されています。
精神科医ジョン・ボウルビィの1951年に母親による世話と幼児の心的は健康の関連性について論文が発表した愛着理論の「子供は社会的、精神的発達を正常に行うために、少なくとも一人の養育者と親密な関係を維持しなければならず、それが無ければ、子供は社会的、心理学的な問題を抱えるようになる幼児のその後の人生に多大なる影響をもたらす。」人間社会で生きて行く為の基礎であると言われ、基礎が無いとその後「大人の愛着障害」として現れ、人間社会で生きて行く上で必要不可欠な「人間関係の構築の基礎」が得れれないと考えられる。と記されており、私は正しく、「人間関係の構築」が難しく、「大人の愛着障害」であると認識しました。
「心の悩み」に対する「愛着理論」からの対応について:
現行の医学モデルでは、多因子によって起きていると考えられる精神的な問題や行動上の問題を解決する事は難しく、愛着関係にアプローチする事が重要と考えています。
私は、その愛着関係にアプローチし、愛着障害を克服する為に、試行錯誤を繰り返し、妻(パートナー)にお願いして協力を得て、愛着形成を奪還して参りました。